立ち仕事をしている合間に、ちょっと休憩するイメージのスツールです。
三本脚のスツールをベースに、更にシンプルに、ハイスツールとしての機能を突きつめました。
機能的に考えたことは以下です。
①休みたい時にサッと持って来れるよう、できるだけ軽く持ちやすくしたい
②足をしっかり休められることと、立ち仕事に直ぐに戻れる立ちやすさを両立する
③使わない時に邪魔にならないよう、スペースを取らないこと
①として、先ずスツールとしてミニマムの構成、3本の脚と座面のみとしました。
貫を無くすことによる強度的な心配はありましたが、ハイスツールであることを利用し脚と座面のなす角度を直角に近づけ、脚が横に広がる力を弱めています。
また脚の接地面積を小さくし接地圧を高め、横滑りしにくくしています。
個々のパーツの形状にも軽量化の工夫を折り込んでいます。
ハイスツールの場合、着座時に重心が前側に寄ることにより後側の体圧が小さくなるため、後側の形状はフィット感への影響が小さくなることから、座板の後ろ側の形状をスリムにしています。
脚もぎりぎりまで細くしています。
②として、高すぎず低すぎず、丁度良い座面高さを探しました。
高すぎると足が休まらないし、低すぎると立ち上がる際に勇気が必要です。
このハイスツールは、先ず足を休められると感じる最も高い位置に座面高さを決めて、そこから更に立ち上がりやすさを高める座面形状を作っていきました。
その様にして決まった座面高さは、私の場合は520mm位でした。
そこから座面上面を前側に行くに従って滑らかに薄く傾斜させ、太もも裏側への当たりを弱めると共に、立ち上がりやすくしています。
③として、椅子は安定感を高めるために、上から見た際に脚の接地点を座面の外周と同じか、外側に出す設計になっています。
接地点がより外側に出ていた方が安定しますが、椅子を置くスペースも広く必要になってしまいます。
ハイスツールの着座姿勢を考慮し接地点を最小に設定し、安定感を損なうことなくミニマムスペースで設置できるようにしました。
貫が無いデザインのため、床にモノがあってもその上に置くことができます。
定員
6人
料金
¥35,100(5日間)
樹種
ブラックチェリー、他の樹種も選べます。